「タンクレストイレはやめたほうがいい?」は本当?後悔しないためのデメリットと価格を徹底比較

はじめに:タンクレストイレで後悔する人、満足する人の違いとは?


スタイリッシュなデザインで、トイレ空間をすっきりと広く見せてくれるタンクレストイレ。リフォームを機に「我が家もあんなおしゃれなトイレにしたい」と憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。


一方で、インターネットで情報を集めていると、「タンクレストイレはやめたほうがいい」「設置して後悔した」といった気になる声を見つけて、不安になっていませんか?


実は、タンクレストイレで満足される方と後悔される方の違いは、製品そのものの良し悪しにあるわけではありません。その違いを生む最大の要因は、ご自宅の「設置条件」を正しく理解し、製品の特性を「知識」として知った上で選べているかどうか、という点にあります。



「やめたほうがいい」と言われる理由の多くは“設置条件”と“知識不足”

タンクレストイレが「やめたほうがいい」と言われる背景には、主に「水圧が足りず、流れが悪くなってしまった」「手洗い器を別で付けることになり、思ったより費用がかさんだ」といった、事前の確認不足や知識不足からくる失敗談がほとんどです。


タンクレストイレは、水道直結で水を流す仕組みのため、設置には一定以上の水圧が必要不可欠です。また、タンクがない分、手洗い器をどうするか、停電時はどうなるのか、といったタンク付きトイレにはない注意点が存在します。


この記事では、そうした失敗を未然に防ぐため、プロの視点からチェックすべきデメリットと、その確認方法を一つひとつ丁寧に解説していきます。最後まで読めば、あなたの家にタンクレストイレが本当に合うのか、きっとご判断いただけるはずです。


まずはデメリットから確認!タンクレストイレで後悔しないための5つのチェックポイント

タンクレストイレを設置する前に、必ず確認しておきたい5つのポイントをデメリットと共に解説します。これらを知っておくだけで、設置後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を大きく減らすことができます。



① 水圧は大丈夫?戸建てとマンションで異なる確認方法

タンクレストイレで最も重要なのが「水圧」です。タンクに貯めた水の勢いで流すタンク付きトイレと違い、水道から直接引き込んだ水の力で洗浄するため、設置には最低必要水圧(一般的に0.05MPa~0.07MPa程度)が定められています。


特に注意が必要なのが、戸建ての2階以上高層階のマンションです。これらの場所は、低い階に比べて水圧が弱くなる傾向があります。もし水圧が不足していると、「一度でしっかり流れない」「トイレットペーパーが詰まりやすい」といったトラブルの原因になります。最近では、水圧の弱さを補う「ブースター機能」を搭載した製品もありますが、まずは専門業者による正確な水圧測定が不可欠です。



② 停電時に水が流せない?手動で流す方法と製品選びのコツ

電気を使ってバルブを開閉するタンクレストイレは、停電時に電動での洗浄ができなくなります。災害時などを考えると、これは大きな不安要素かもしれません。


しかし、ご安心ください。現在のほとんどのタンクレストイレには、停電時用の手動洗浄機能が備わっています。多くは便器側面のカバーを外し、レバーを引いたり紐を引っ張ったりすることで水を流せる仕組みです。普段使う機能ではないため見落としがちですが、リフォームの際に業者から使い方をしっかり聞いておけば、いざという時も慌てずに対処できます。製品によって操作方法は異なるため、気になる方は機種選定の際に確認しておくと良いでしょう。



③ 手洗いはどうする?カウンター設置の費用とスペース

タンク付きトイレの場合、タンクの上が手洗い器になっているのが一般的です。しかし、タンクレストイレには当然その部分がありません。そのため、トイレ内で手を洗いたい場合は、別途で手洗い器を設置する必要があります。


コンパクトな手洗い器でも、設置にはある程度のスペースと追加の給排水工事が必要です。費用の目安は、機器と工事費を合わせて5万円~15万円程度。これを想定していないと、総額が大きく膨らんでしまいます。トイレ空間の広さに余裕がない場合は、手洗い器を設置することで、かえって空間が狭く感じられることもあるため注意が必要です。



④ 温水洗浄便座(ウォシュレット)が故障したら?修理・交換費用は割高に

タンクレストイレは、便器と温水洗浄便座(ウォシュレット)が一体化したデザインになっています。この一体感がスタイリッシュさの理由ですが、一方でデメリットも存在します。


一般的なトイレであれば、ウォシュレット部分だけが故障した場合、便座だけを交換することが可能です。しかし一体型のタンクレストイレでは、それができません。部分的な修理で済めば良いですが、故障箇所によっては便器ごと交換となり、費用が割高になる可能性があります。長期的なメンテナンスコストも考慮に入れておくことが大切です.



⑤ 意外な落とし穴!価格(本体+工事費)の比較

タンクレストイレは、多機能でデザイン性も高い分、製品本体の価格がタンク付きトイレに比べて高価です。一般的なタンク付きトイレのリフォーム費用が15万円~25万円程度なのに対し、タンクレストイレは25万円~40万円程度が相場となります。


さらに、先述の通り、手洗い器を新設する場合は追加で工事費用がかかります。見た目のデザインだけで判断せず、関連工事も含めたトータルコストで比較検討することが、予算オーバーを防ぐための重要なポイントです。



それでもタンクレストイレが選ばれる理由|圧倒的なメリット

ここまでデメリットを詳しく見てきましたが、もちろん、それを上回る大きな魅力があるからこそ、タンクレストイレは人気を集めています。主な3つのメリットをご紹介します。


デザイン性:トイレ空間が広く、スタイリッシュになる

最大の魅力は、やはりそのデザイン性です。タンクがないだけで空間に圧迫感がなくなり、トイレ全体が驚くほど広く、すっきりとした印象に変わります。凹凸の少ないミニマルなデザインは、まるでホテルのような洗練された空間を演出し、インテリアにこだわりたい方から絶大な支持を得ています。狭いトイレ空間こそ、タンクレストイレがもたらす開放感の恩恵は大きいと言えるでしょう。


清掃性:凹凸が少なく、床の掃除も圧倒的に楽

タンクレストイレは、デザイン性だけでなく清掃性も非常に優れています。便器と便座の段差や隙間が少ないため、汚れが溜まりにくく、サッとひと拭きで掃除が完了します。また、タンクと床の接地面がないため、これまで掃除がしにくかった便器の後ろ側の床も楽に掃除できます。多くの製品で採用されている「フチなし形状」や、便座が自動で持ち上がり隙間を掃除できる「リフトアップ機能」も、日々の清掃の手間を大きく軽減してくれます。


節水性:従来のトイレと比べて水道代が大きく節約できる

近年のタンクレストイレは、非常に高い節水性能を誇ります。20年ほど前のトイレでは1回あたり約13Lの水を使っていましたが、最新のモデルでは大洗浄でも4L以下と、3分の1以下の水量で洗浄できます。


これを4人家族で試算すると、年間で約15,000円近くの水道代が節約できる計算になります。本体価格は高くても、長い目で見ればランニングコストで差額を回収できる可能性も。環境にもお財布にも優しい点は、タンクレストイレの大きなメリットです。



福岡でタンクレストイレを設置するなら|WorkUdaにご相談ください

タンクレストイレは、メリット・デメリットを正しく理解し、ご自宅の環境に合わせて選ぶことが成功の鍵です。しかし、水圧の測定や最適な機種選定など、専門的な判断が必要な場面も少なくありません。


プロによる正確な水圧測定と最適な機種提案

株式会社WorkUdaでは、リフォーム前の現地調査で専門の機材を使い、お客様のご自宅の水圧を正確に測定します。測定結果に基づき、数ある製品の中からご自宅の環境に最も適したタンクレストイレをご提案。デザインのご希望はもちろん、「ブースター機能は必要か」「将来的なメンテナンス性も考慮したい」といったご要望にも、プロの視点でお応えします。


手洗いカウンターの造作もワンストップで対応

私たちは、設備交換だけでなく、空間全体のリフォーム・リノベーションを得意としています。「手洗い器を設置したいけど、おしゃれなカウンターを造作したい」「収納も一緒に増やして、使いやすい空間にしたい」といったご要望もお任せください。内装工事も含めてワンストップで対応できるため、お客様の手間を最小限に抑え、統一感のある美しいトイレ空間を実現します。


まとめ

タンクレストイレは、デメリットや注意点を事前にしっかり把握しておけば、日々の暮らしを豊かにしてくれる非常に満足度の高いリフォームです。「うちの場合はどうなんだろう?」と少しでも気になった方は、ぜひ一度、お気軽に株式会社WorkUdaまでご相談ください。お客様にとって最適なトイレリフォームを、誠心誠意ご提案させていただきます。




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