はじめに:なぜ「造作洗面台」は人気なのに、後悔の声があるのか?
ホテルのように洗練されたデザイン、自宅の間取りにぴったり収まるサイズ感、そして自分だけのこだわりを詰め込める自由度の高さ。造作洗面台は、暮らしの質をワンランク上げてくれる特別なリフォームとして、近年非常に高い人気を誇ります。
しかしその一方で、「造作洗面台はやめとけ」「意外と使いにくくて後悔した」というネガティブな声を見つけて、一歩踏み出せずにいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言うと、「造作洗面台はやめとけ」というのは、“計画不足のまま進めてしまった場合”に起こりうるリスクへの警告です。既製品と違い、ゼロから作り上げる造作洗面台は、自由度が高い分、知っておくべき注意点も多いのです。この記事では、造作洗面台で後悔しないために、その理由と対策、そして気になる費用を抑えるための具体的なコストダウン術まで、リフォームのプロが徹底的に解説します。
「造作洗面台はやめとけ」と言われる5つのリアルな理由
なぜ「後悔した」という声が生まれてしまうのでしょうか。まずは、造作洗面台でよくある失敗例と、その背景にある理由を5つご紹介します。
① 既製品より費用が高い
造作洗面台の費用は、カウンター、洗面ボウル、水栓、鏡、収納などを一つひとつ選び、職人が現場で組み立てていくため、材料費と手間(人件費)がかかります。すべてがセットになっている既製品の洗面台が15万円~30万円程度で設置できるのに対し、同程度の機能を持つ造作洗面台は30万円~50万円以上かかることも珍しくありません。この価格差を知らずに進めると、最終的な見積金額に驚いてしまうことになります。
② 掃除・メンテナンスが大変になるケースがある
デザインを優先するあまり、清掃性を見落としてしまうのは、よくある失敗例です。例えば、おしゃれな見た目の「置き型洗面ボウル」は、ボウルとカウンターの接地面に汚れや水垢が溜まりやすく、掃除が大変です。また、水に弱い無垢材のカウンターを十分な防水処理なしで使ってしまうと、数年で黒ずみやカビが発生する原因にもなります。日々の使い勝手やメンテナンス性まで考えて素材やパーツを選ばないと、後々の手間が増えてしまいます。
③ 収納が使いにくい
「見た目を重視してオープン棚にしたら、結局ごちゃごちゃしてしまった」「引き出しの高さが合わず、持っている化粧品ボトルが入らなかった」など、収納に関する後悔も多く聞かれます。造作洗面台は、何をどこにどれだけ収納したいかを具体的に計画しなければ、デザイン倒れの使いにくい収納になってしまう危険性があります。
④ 保証が短い・複雑になりがち
既製品の洗面台は、メーカーによる製品保証(1~2年程度)が一つにまとまっています。しかし造作洗面台の場合、洗面ボウル、水栓、カウンター材、収納家具など、パーツごとにメーカーや保証期間がバラバラです。さらに、施工部分(職人の作業)に関する保証はリフォーム会社の保証となります。万が一不具合が起きた際に、どこに責任があるのかが複雑になりやすい点は、デメリットと言えるでしょう。
⑤ 完成形がイメージしにくい
ショールームで実物を確認できる既製品と違い、造作洗面台は図面やサンプルを見ながら完成形を想像していく必要があります。経験豊富なリフォーム会社としっかりイメージを共有できていないと、「思っていた素材感と違った」「カウンターの高さがしっくりこない」といった、完成後のミスマッチが起こる可能性があります。
それでも魅力的!造作洗面台でしか実現できないこと
多くの注意点があるにもかかわらず、造作洗面台が選ばれ続けるのには、それを上回る圧倒的な魅力があるからです。
① 空間に完璧にフィットするサイズとレイアウト
造作洗面台最大のメリットは、設置したいスペースの間口に合わせて1mm単位で設計できることです。壁から壁までぴったりと収まるカウンターは、空間に無駄がなく、見た目も非常に美しく仕上がります。既製品では対応できないような、特殊な間取りや狭いスペースを最大限に活用できるのは、造作ならではの強みです。
② 理想のデザイン・世界観を追求できる
タイル、天然石、木材、モルタルなど、カウンターの素材から、洗面ボウルや水栓、鏡のデザインまで、すべてを自由に組み合わせられるため、理想通りのデザインをとことん追求できます。「北欧風」「インダストリアル」「和モダン」など、LDKのインテリアとテイストを合わせた、統一感のある空間づくりが可能です。
③ ライフスタイルに合わせた収納計画
「背の高い化粧水ボトルを立てて収納したい」「ヘアアイロンをすぐに取り出せる引き出しが欲しい」「脱いだ服を入れるランドリーボックスをカウンター下に隠したい」など、自分のライフスタイルや持っているモノに合わせて、収納の仕様を細かく設計できるのも大きな魅力です。自分にとって最も使いやすい、世界に一つだけの洗面台を実現できます。
【プロが教える】後悔しない!造作洗面台のコストダウン術
「理想は追求したいけど、費用は抑えたい」。そんな方のために、デザイン性を損なわずに費用を抑えるための、プロ直伝のコストダウン術を4つご紹介します。
① 「見せる場所」と「隠す場所」にメリハリをつける
すべてのパーツを最高級品にする必要はありません。例えば、一番目につくカウンターや水栓にはこだわる一方、収納内部の素材は安価な合板にするなど、力の入れどころにメリハリをつけることで、全体のコストを大きく抑えることができます。
② アイカ工業などのメラミン化粧板を賢く使う
アイカ工業などに代表される「メラミン化粧板」は、コストダウンの強い味方です。木材や石材のリアルな質感を再現しつつ、本物よりも安価で、かつ耐久性・耐水性・清掃性に優れています。特に水がかりの多いカウンター部分に採用すれば、メンテナンスの手間も省けて一石二鳥です。
③ 鏡や収納棚はIKEAなどを活用する
カウンターや収納の土台は造作で作り、鏡やオープン棚、照明などはIKEAや無印良品といった既製品を組み合わせるのも賢い方法です。デザイン性の高い製品を安価に取り入れることで、全体の費用を抑えながら、おしゃれな空間を演出できます。
④ シンク・水栓は施主支給を検討する
「施主支給」とは、施主(お客様)が自分で購入した製品を、リフォーム会社に取り付けてもらう方法です。インターネットなどで安く販売されている洗面ボウルや水栓を自分で購入することで、費用を抑えられる場合があります。ただし、製品保証の責任は施主自身が負うこと、取り付けに対応できない業者もいることなど、注意点も多いため、必ず事前にリフォーム会社に相談しましょう。
福岡で理想の造作洗面台を創るならWorkUdaへ
造作洗面台は、自由度が高いからこそ、パートナーとなるリフォーム会社のプランニング力と経験が成功を大きく左右します。
予算とデザインを両立するプランニング力
株式会社WorkUdaは、お客様のご要望とご予算を丁寧にヒアリングし、最適なプランをご提案することを得意としています。ご紹介したコストダウン術はもちろん、お客様の理想を形にするための様々なアイデアをご用意しています。「アイカのこの品番を使いたい」「こんな雰囲気の洗面所にしたい」といった、どんなご要望でもお聞かせください。
豊富な施工経験とワンストップ対応
大工仕事から水道・電気工事まで、造作洗面台づくりに関わるすべての工程をワンストップで管理できるのが私たちの強みです。豊富な経験を持つ職人が、細部までこだわり抜いた美しい仕上がりを実現します。お客様が複数の業者とやり取りする手間もなく、安心してお任せいただけます。
まとめ
「造作洗面台はやめとけ」という言葉は、適切な知識を持ち、信頼できるパートナーと計画的に進めれば、決して当てはまりません。デメリットをきちんと対策することで、後悔のない、満足度の高い理想の空間は必ず実現できます。
福岡で造作洗面台をご検討中なら、ぜひ一度、株式会社WorkUdaにお気軽にご相談ください。無料のご相談・お見積もりで、お客様の理想を形にする第一歩をお手伝いします。