はじめに:せっかくリフォームしたのに、お風呂が寒い…なぜ?
「築30年の冷たいタイルのお風呂を、念願のユニットバスにリフォームした!これで今年の冬はポカポカのお風呂に入れるはず…」
そう期待していたのに、いざ冬が来ると「あれ? 思ったほど暖かくない…」「お湯は冷めにくいけど、浴室内の空気がスースーする」と感じてガッカリされる方が、実は意外と多くいらっしゃいます。
壁や床は断熱材が入った最新のパネルになり、浴槽も魔法瓶のように保温性が高い。それなのになぜ、寒さを感じるのでしょうか。
その犯人のほとんどは、「窓」です。
日本建材・住宅設備産業協会のデータによると、冬場の暖房時、室内の熱の約58%が、窓などの開口部から外へ逃げ出していると言われています。
つまり、いくら高価なユニットバスを入れて壁や床を断熱しても、大きな「窓」が昔のまま(1枚ガラス+アルミサッシ)では、そこから熱がどんどん逃げ、冷気が侵入してくるのです。
「でも、窓を交換するには壁を壊さないといけないし、大掛かりな工事になるのでは?」
いいえ、そんなことはありません。壁を一切壊さず、たった半日で浴室を劇的に暖かくする「内窓(二重窓)」というリフォーム方法があります。
この記事では、本格的な冬が来る前に知っておきたい、浴室の寒さ対策の決定版「内窓リフォーム」の効果と費用について徹底解説します。
最強の寒さ対策!浴室の「内窓(二重窓)」リフォームとは

内窓リフォームとは、今ある窓の部屋側(内側)に、樹脂製の新しい窓を取り付けて「二重窓」にする工事のことです。LIXILの「インプラス」や、YKK APの「マドリモ プラマードU」などが有名です。
「空気の層」と「樹脂」が熱をブロック
なぜ、窓をもう一枚付けるだけで暖かくなるのでしょうか。
秘密は、今ある窓と新しい内窓の間に生まれる「空気の層」です。空気は熱を伝えにくい性質を持っているため、この層が断熱材のような役割を果たし、外の冷気をシャットアウト。同時に、浴室内の暖かい空気が外へ逃げるのを防ぎます。
さらに、新しい内窓のフレームには、一般的なアルミサッシの約1,000倍も熱を伝えにくい「樹脂」が使われています。これにより、外気の影響をほとんど受けない、魔法瓶のような浴室が完成するのです。
工事はたったの半日~1日。壁を壊さず完了
「窓のリフォーム」と聞くと、壁を解体して、外壁を補修して…と何日もかかる工事を想像されるかもしれません。
しかし、内窓リフォームは、今ある窓枠のスペースを利用して新しい窓枠を取り付けるだけ。壁を壊す必要は一切ありません。
お風呂に入れない期間が発生することもなく、朝から工事を始めれば、その日の夜には暖かいお風呂に入ることができます。この手軽さが、リフォームで内窓が選ばれている最大の理由です。
寒さだけじゃない!内窓リフォーム3つのメリット

内窓の効果は「断熱」だけではありません。浴室ならではの悩みである「カビ」「ヒートショック」「プライバシー」の問題も同時に解決します。
メリット①:結露・カビの抑制【掃除が楽に】
冬場の浴室掃除で一番面倒なのが、窓ガラスやサッシのゴムパッキンに発生する「黒カビ」ではないでしょうか。カビの原因は、冷たい窓に湿気が触れて発生する「結露」です。
内窓を取り付けると、外気で冷やされにくくなるため、結露の発生を劇的に抑えることができます。
「毎朝、窓の結露を拭き取る作業から解放された」「ゴムパッキンのカビ取りをしなくて済むようになった」という声が多く、家事の負担軽減にも大きく貢献します。
メリット②:ヒートショック対策【安全】
暖かい湯船に浸かっていても、肩や首筋に冷たい風が当たってゾクッとした経験はありませんか?
これは、冷たい窓ガラスによって冷やされた空気が、床に向かって流れ落ちてくる「コールドドラフト現象」です。
内窓で窓の表面温度を上げれば、この不快な冷気の流れを止められます。浴室全体の温度差をなくすことは、高齢者の命に関わる「ヒートショック(急激な温度変化による血圧変動)」を防ぐための、最も有効な安全対策の一つです。
メリット③:ブラインド入りのガラスなら視線もカット【プライバシー】
お風呂の窓には、外からの視線を遮るためにブラインドを付けているご家庭も多いでしょう。しかし、湿気の多い浴室にあるブラインドは、すぐにカビが生えたり、羽の掃除が大変だったりと、メンテナンスが非常に厄介です。
そこでおすすめなのが、「ブラインド入複層ガラス」仕様の内窓です。
これは、2枚のガラスの密閉された空間の中に、ブラインドが内蔵されているタイプです。ブラインドが直接湿気やホコリに触れないため、汚れることがなく、掃除が一切不要になります。
ツマミを操作するだけで角度調整ができ、プライバシーを守りながら光を取り込むことが可能。掃除の手間から完全に解放される、浴室に最適な機能です。
費用対効果は抜群!工事費と補助金について

気になる費用ですが、ユニットバス全体を交換するリフォームに比べると、非常にコストパフォーマンスが良いのが特徴です。
浴室内窓の費用相場(5万~12万円)
浴室用の内窓(中サイズ、W1200×H1000mm程度)の場合、製品代と工事費を合わせた相場は以下の通りです。
- 一般的な複層ガラス仕様:5万~8万円
- ブラインド入複層ガラス仕様:9万~13万円
※サイズやガラスの種類によって変動します。
100万円近くかかるユニットバス交換に比べ、約10分の1の費用で「寒さ」という最大の悩みを解決できるため、非常に満足度の高い投資と言えます。
「先進的窓リノベ事業」などの大型補助金が使える
現在、国は家庭の省エネ化を強力に推進しており、窓の断熱リフォームには非常に手厚い補助金制度が用意されています。
例えば「先進的窓リノベ事業」などの制度を活用すれば、工事費用の約50%相当が補助されるケースもあります。
ただし、補助金制度には予算上限や申請期限があり、対象となるガラスのグレードにも規定があります。お得にリフォームするためには、最新の制度に詳しい専門業者への相談が不可欠です。
福岡の断熱リフォームは、窓ひとつからWorkUdaへ

「お風呂が寒いけど、ユニットバスはまだ新しいし…」と諦める必要はありません。窓を変えるだけで、バスタイムの快適さは劇的に変わります。
浴室リフォームと同時ならさらにお得
これからユニットバスへのリフォームを検討されている方は、ぜひ「内窓」もセットでご依頼ください。
職人の手配や現場調査が一度で済むため、後から別々に工事するよりも費用を抑えられます。何より、リフォーム初日から「暖かくて快適な最高のお風呂」が完成します。
まとめ
浴室の寒さ対策の「最後の仕上げ」は、窓の断熱です。
内窓リフォームなら、壁を壊さず、低コストで、寒さと結露の悩みを一気に解決できます。
「うちは内窓が付けられる窓かな?」
「補助金を使って安く工事したい」
そんな疑問をお持ちの方は、ぜひWorkUdaの無料現地調査をご利用ください。
この冬、一番風呂でも寒くない、快適な癒やしの時間をご提案します。

